地域で差があってはいけないのか
給付金の話で、ニュースで
「同じ国民なのに、住んでいる地域で差が出るのはおかしい」
という批判があった。
だが、そもそも地方自治体は、住んでいる地域ごとに異なる地方行政を行うために存在するのであって、同一国民が画一的サービスを受けるべきという発想を支持するなら、地方自治体など不要(少なくとも委託業務のみで主体性ゼロ)になるだろう。
実際地方税などではもちろん差があるし、条例も地方自治体以後とだ。「道路を隔てただけでサービス・規則が変わってしまう」などというのは今回に限らず常に起きていることだ。
そして、「柔軟な対応」と「画一的サービス」が両立するはずもなく(対概念なのだから)、普段さんざん画一的業務を「お役所的」と叩いていた人々はどこへ消えたのやら。
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