予算案に対する単純な批判への疑問
予算案に対する批判
「定額給付金は、選挙対策のためのただのバラマキだし、国民の大半は反対している」
国民が反対なら選挙対策にならんし、選挙対策になる(国民の支持を取り付けられる)なら国民の多数は賛成のはずではないか。
ここで、「給付金に反対」の論拠は全体的・政治的観点からのものだが、いざ自分がもらってみたら個人的(利己的)観点から賛成に転ずるというかもしれない。
でも、選挙の際に表明される意見の観点と、世論調査のときに表明される意見の観点とは一致していると考えられるべきで(でないと世論調査は信用ならないという結論が出るだけだし)、全体的観点なら一貫して反対、個人的観点なら一貫して賛成のはずだ。上の反批判は都合の良い観点だけを取り出して繋いでいるだけだといえよう。
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