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小泉の「3分の2再可決なら欠席」発言について

小泉自民党を支持していたのなら、自分が掲げた郵政民営化を支持するのが当然で、それに反対するとは何事か、的なことを言っていたのはどこの誰だよという問題はひとまず置いておくが、それにしても何なんですかあれは。


まず、「3分の2を使うほどの内容か」的なことを述べていたが、まず法理上は3分の2の規定には特殊な留保は付けられておらず、通常の過半通可決と同等のレベルにある。「特別の場合」とか「緊急の場合」とかの留保が付けられた権限の発動ならば、「内容は妥当だがそうした例外に該当する内容ではない」として批判することは可能である。たとえばある立法が公共の福祉のもとに一部の人の財産権を制限する場合、その立法の内容は望ましいものだが、「公共の福祉を理由に財産権を侵害するほどのものでもない」という批判はありうる。だが3分の2規定はそうした条項は存在しないため、単純な過半数可決と同等の位置にあり、このような形での批判は当たらない。(というか規定された集団的意志決定方式に「~するほど」っていうのは間違ってるわけで)

むろん、法理的には何の問題もないことを認めた上で、そうしたことを理解していない国民を手なずけるための技術として3分の2再可決を諦めた方が国民受けが良いという提案はありうる。だが、それは麻生個人に提案したり会議の場で言われてはじめて合理化可能な発言であり、まして「国民を手なずけるための技術」の話を国民向けに発表しては何をかいわんやである。


次に、「現在の議席がどういう形で得られたものか考えるべき」といったことを述べているが、これも選挙が公正に行われたならば、議席は制度上「任期中にどこに任せるのが最も良いか」の判断を反映しているものと解釈されるので、これは何の意味もなさない批判である。
もちろんその選挙が不公正な形で行われた(情報操作をして国民に制度上行うべき判断を行わせなかった)ならば、そうしたことを問うのは意味があるかもしれないが、そもそもその選挙が不公正だとしたらそれは小泉自身が不公正な選挙を実施したことを認めるものであり、完全に自分の首を絞めているだけである。

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