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クルーグマンの定額給付金批判の意味

経済学者のクルーグマンが定額給付金を「0点」と酷評したことがニュースになっている。(日経ネットasahi.com


最初このニュースを見たとき「え!?クルーグマンって財政出動論者じゃなかったっけ?」と思った。

だが、それは実際のクルーグマンの発言の文脈を見てみて納得した。

クルーグマンはこういう意味で定額給付金批判をしている。

◆財政出動は需要を増やすのだろうか?


今回の財政出動の規模はGDPの3%におよんでいます。その効果は今年は2%のGDP押上げ効果があります。ほとんどアメリカと同じような規模の財政政策をやっていると考えています。


アメリカの政策がそうであるように日本の政策も間違っていません。しかしもっと積極性が欲しいです。


麻生総理はたくさんの財政出動をしろとおっしゃいましたけど、それが本当にワイズスペンディングかどうかは、ひとつずつチェックをしました。


経済学者ケインズはこう言っていました。「できるならばお金は賢く使え。しかし、賢くない使い方でも役立つことがあるのだ」と。とにかくお金を使うべきなのです。


今回の財政出動は大胆すぎると、我々は批判を受けています。しかしどうせお金を使うのだったら、一時に驚くくらいの額を使わなければいけないというのが我々の考え方でした。


そうでしょう全く一緒です。オバマ政権はお金を使いすぎると多くの人が批判している。しかし、オバマ政権はまだ全然少ない資金しか投入していないと思います。中途半端な政策は何もしないのと同じくらいタチが悪いのです。


「新報道2001 与謝野大臣とクルーグマン教授の対談」

クルーグマンは一言でいえば「定額給付金は額が少なすぎるからもっとバラまけ」と言っているのだ。だからクルーグマンの定額給付金批判は、巷の「選挙対策のバラマキで、給付しても効果はない」といった定額給付金批判とは真逆なのだ。
だから国内のそういった理由による定額給付金批判者が、クルーグマンを持ち上げるのはあまりに珍妙である。

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