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赤坂プリンスホテルと日教組の問題

日教組と赤坂プリンスホテルの問題で、判決が出たんで毎日新聞が社説で取り上げてる。

で、社説で「集会・言論の自由」を相変わらず書き連ねているので、それは違うだろ、と。

なぜなら、もし集会の自由の問題だとすると、集会をしたい団体にはホテル等は必ず集会用のスペースを提供しなきゃいけないということになる。
そうすると暴走族の集会とかにも「必ず」ホテルは集会スペースを貸せとなるけど、それは常識的に考えられない。
大体ホテルは公的施設ではないわけだし。

この問題で集会の自由を取り上げる人は、集会するのを(公権力等によって)妨げられないという消極的自由と、集会する手段を誰かによって提供してもらえるという積極的自由とを混同している。
百歩譲ってその積極的自由が認められたとしても、それを保証するのは国であって、一法人たるホテルのわけがない。

実際、毎日の記事によると

しかし、日教組は当初から集会への使用を前提に契約を結んでおり、ホテル側は契約を締結しない選択肢もあった。にもかかわらず2000人規模の集会について契約を結び、開催3カ月前になって突如キャンセルしており、判決はこの債務不履行について違法性を指摘した。

とあるように、別にホテルには集会場所を提供する義務はないわけで、だからこの問題は単純な契約破棄の問題に帰着する。それを「集会の自由」とかに持っていこうとするのははっきり言ってお門違い。



ちなみに判決自体についていえば「まあそうでしょ」というか、そもそもホテルは契約を順守した場合の損害(契約を履行した場合の周辺のこうむる損害を防ごうとする良心を含む)と契約破棄による賠償とを比較考量して前者をとったんだろうから、当然というか。

ただとりあえず良心に基づく脱法行為は認められてないらしいので、なんか日教組はある意味自分の首絞めてないかな、とも思ってみたり。

ついでにいうと、裁判所の命令が無視されて裁判所の権威が傷ついた問題を当の裁判所が裁いてはたして公平な判断が出来るんかいな、という疑問はある。まあこれは現行司法制度上仕方ない話だが。

でも一番権威が傷ついてるのは、右翼の街宣車すらきちんと追い払えないと思われてる警察じゃないかなと。まあでもこれは今まで散々警察権力批判してその力をそぎ落としてきた人々(日教組もそういう主張だったはずだ)が、土壇場になってホテルは警察権力を信用しろといったって、そりゃ無理な話でしょ。だから日教組はこの視点を持ち出さないんだろうけど、こういう事態を回避したいなら警察権力の強化も考えていいんじゃないかな、と。

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